外科看護師は、手術治療を受ける患者のケアを担う職種だ。現場では、技術的なスキルと共に、患者とその家族への深い理解と共感が求められる。そんな外科看護師に特に必要とされるのが、高度なコミュニケーション能力だ。外科看護師は手術前後に患者とその家族に対し、手術の目的・手順・リスク、回復過程等についてわかりやすく説明しなければならない。同時に、患者の不安や痛みに耳を傾け、心理的なサポートを提供する役割も担っている。

さらに、緊急時には迅速かつ的確な判断力が求められる。手術中や回復過程において予期せぬ事態がおきることは珍しくない。そんな中、冷静に対処できる能力は外科看護師にとって必須となる。もちろん、このような緊張感のある状況で最適なケアを提供するには、幅広い医学知識と技術が不可欠となるだろう。加えて、外科看護師はチームワークも必要だ。外科治療は多職種が密接に連携して行うものであり、医師や他の看護師と協力して患者の安全を守らなければならない。そのため、協調性と柔軟性があるのが望ましい。

そんな外科看護師は、直接的に患者の生命を救い、回復へと導く役割を果たしている。実際の現場では、患者や家族から感謝の言葉を直接受け取る機会が多いだろう。それにより、自身の専門知識とスキルが人々の人生にプラスな影響を与えていることを実感できるはずだ。外科看護師は、手術治療をメインとした現場で働く分、多大な責任とプレッシャーを伴うことになる。だが同時に、それに見合った大きな達成感と自己成長を得ることも可能なのだ。